体のどこを舐められると感じるのかは、人によって違う。
また女同士だと言葉にしなくてもわかってもらえる利点があるが、男はどちらかというと自分のしていることが正しいと思いこむ人が多い。
私は今までつき合った男の中で、本当の意味で私を満たした男はいないと思っている。
恋心と肉体の快楽は別物……その考えは男向きだと指摘されたことがあるが、女性だってそう思っている人はいるはず。
ただ、それを言えば淫乱という言葉で差別されてしまう。
それを誉め言葉と受け取る人は少なく、たいていの人は心にキズを残すのだ。
私は別にかまわなかった。
だから恋人は恋人、肉体の快楽は別に用意することで、肉体と精神のバランスを保っている。
こうして手に入れた私専用の舐め犬、舐め犬募集を得て彼を手に入れるまでの経緯を少しお話させてください。
発端は取材でいったとあるお店でした。
そこは少し特殊な……いわゆるイメクラというところです。
そこで働く女性を取材、すると意外な回答を得たのです。
働く女性の中には、ちゃんとした恋人や夫がいて、それはそれ、これはこれで割り切っているというのです。
生活苦で仕方なくと思っていた部分もあるのですが、心と体が別々で、彼や夫を愛していてもセックスでは満たされない。
クンニしたい
しかし自分の性癖は理解してもらえても、彼らが順応してくれるわけでもない。
そこで、仕事としてなら割り切れると言われて、この職を選んだ、そう回答した人がいたのです。
逆にお客様の中でもそういう方は少なくなく、恋人や妻からお店の中だけならと許されている。
そのおかげで妻や彼女とのセックスライフは順調だというのだ。
そこで私の悩みを軽く打ち明けてみると、舐め犬募集すれば? とあっけらかんと言われてしまう。
こうして舐め犬募集をして得た私だけの舐め犬の存在を、まだ彼には言えていないのだけど、彼とのセックスライフは順調で快適になっている。
信じられないことに、彼のへたくそな愛撫さえも愛しいと感じるのだから、自分の性癖が満たされるって凄いことである。
「おまえの舌は偉いわね。見なさい、あなたが舐めたところ、こんなに真っ赤になってテカっているわ……」
執拗に舐められた乳首を、私が誇らしげに見せると、舐め犬は嬉しそうに微笑むのです。
彼に抱く愛情とは別の愛しさがこみ上げる瞬間でもあるのです。